2016年8月9日火曜日

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長崎の平和祈念像を思い浮かべると、
まず一緒に出てくるのが「教会」と「鳩」

(修学旅行、激しい車酔いで一人だけダウンした。
全員が出かけていった中、
養護の先生とホテルの部屋に二人きりでいたのだけど
「私、本当はみんなと出かけたかったのよね…」と、
廊下で誰かと話しているのを聞いてしまい、
「先生!私もう大丈夫なんで一緒に教会を見に行きませんか!?」
と、ギリギリの状態を隠しつつテンション高めに二人で外出。
でも、今では先生に感謝している。)

長崎の教会は本当に美しかった。
教会の名前は失念してしまったけれど、
あの光と空気を今でもはっきり覚えている。

祈念像の前で生徒代表で読んだ「平和の誓い」。
緊張しすぎて「とにかくちゃんと読まなきゃ」と必死だった。
先生に訂正されまくった原稿用紙の内容は思い出せない。
でも、像の腕にとまっていた白い鳩に陽が当たって
「鳩がキラキラ光っとる…」と、思った一瞬は覚えている。

それから家族旅行で行った際の、船上から見た夕焼けと水面の光も。
雨に濡れた坂道の、石畳の光も。夜景の光も。

だから私にとって長崎って、「光」のイメージ。
「ピカ」じゃなくて、やさしい「光」の方。